麻歩の、寝たり食ったり喋ったり

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残業はほどほどに、時には方便も

 

残業を強いられている社会人のみなさん、お疲れ様です

年度末のこの時期、無理なスケジュールを組まされたり、過度な残業を強いられている方は多いと思います。社会人のみなさん、お疲れ様です。お辛いですよね。今日はそんな、残業にまつわるお話。

 

~目次~

 

求人票には真実だけが書かれているとは限らない

 わたしはかつて、残業月80時間オーバーが当たり前の企業に勤めていました。皆、ベテランの社員さんばかり。決して仕事が遅いせいではありません。職種によって繁忙期は異なりますが、一時的だったり、終わりが見えていれば、そんなに怖くはありませんよね?ただ、わたしがいた部署は残業が常態化していたんです。

 

 求人票にはこうありました。

 『残業月平均20時間』

 

 大嘘じゃん!

 

 実はこの会社に入社する前に、ある会社を辞めました。あまりにも残業が多すぎて。月平均100時間いかないくらいだったでしょうか。それが嫌で嫌で。まぁ、それだけではなかったんですけど、心身が限界だったので、辞める事にしたんですね。で、そこから転職活動。

 ひと月くらいでしょうか。すぐに面接の連絡がきて、2次面接も無事クリア。採用となり、保険も即かけてあげるからね、と神対応。すぐさま家族や友人に連絡。大手企業に受かってよかったね!すごいね!一生安泰だね!などと、少し大袈裟にみんながわたしを褒めてくれました。100時間近い残業に耐えていたわたしは、月20時間の残業なんてへっちゃらへー☆8時くらいには帰れてお金がもらえるって事でしょ?なんてラッキーなの!くらいにしか思っていませんでした。

 

残業常態化の前兆

 わたしに仕事を教えてくれた先輩がいました。いつもカリカリ忙しくしていて、お昼もまともに取っていませんでした。わたしに指導しているせいで、時間が取れないのかな、申し訳ないな、と思っていました。休憩中、その事を別の部署の先輩にチラッと言ってみたのですが、

 

「あぁ、麻歩ちゃんのせいじゃないよ。あの人いっつもああだから」

 

???

 

 言われた時は、意味がわかりませんでした。もしかしてわたしに気をつかってくれたのかな?

 とにかく仕事を早く覚えて、先輩の負担を軽くしよう!な~んて思っていました。

 

 が、その言葉の意味を、後に知ることになるのです。

 

減らない業務

 仕事が長引くのは要領を得ていないから。覚えれば、もっと効率の良いやり方を見つければ、早く帰れるはず。そう、信じてがむしゃらにやっていました。でも、1ヶ月経っても、3ヶ月経っても、状況は変わりませんでした。それどころか、仕事を覚えると、また仕事を増やされて、いつになったら自分はここの仕事を全て把握できるのだろう。今何パーセントくらいなんだろう。全く先が見えませんでした。でも、わたしは残業が大嫌い。できるだけ効率よく、ミスを出さないよう、無駄な時間をかけないよう、自分なりの効率の良い手順や確認の方法などを取り入れて、一番早く帰っていました。この時すでに60時間オーバー。きつかったけれど、一生懸命になっていました。そんな中、上司から呼び出しがかかるのです。

 

 

上司からの宣告

「麻歩さん、ちょっといい?」

 

 苦手な上司からの突然の呼び出し。

 わたし、何かしたかな?

 

 考えてみたけど、全く思いあたりません。

 何か気づいていないところで、ミスしてしまったのかな?誰かを怒らせるような事、言ったかな?

 

 おびえながら会議室に行くと、上司から突然の宣告。

 

「麻歩さん、来月からあなたの業務増やすから。麻歩さん、データ出してみたんだけど、一番早く帰ってるから、まだやれるよね?

 

 話を聞くと、残業が常態化した事に耐えられなくなった方が今月いっぱいで退職。新たな人を雇うよりも、ある程度業務をわかっているわたしに白羽の矢が立ったというわけ。

 

 「嫌です!」

 

 …って即答できれば良かったのですが、当時のわたしはそんなタイプではなく、色々な理由を並べて遠まわしにこれ以上は厳しいという事を伝えるも…。

 

「みんなやってるんだよ!みんなあなたよりやってるの!!あなたが一番やってないの!!他の人には頼めないの!!」

 

 最後には、何かあったら相談乗るから、と強引に押し切られてしまいました。

 ここから地獄が始まります。

 

過度な残業を強いられると人はこうなる

 退職した方からの引継ぎはほとんどなく、資料はめちゃめちゃ。対応件数だけが増え、整理されていない仕事、担当が増えた事で、それまでの業務にプラスしてやりにくい相手との交渉、イレギュラー発生に伴う原因の特定や改善、初めて見る案件などに追われ、わたしの平日はなくなっていきました。アフター5はなくなり、家でゆっくりお夕飯なんて夢のまた夢。どうしても残業しているとお腹がすくけれど、デスクでの食事は禁止されていたため、隠れてお菓子を食べたりして凌いでいました。休日はありましたが、平日できなかった雑務や通院などに消えていきました。周りもイライラしている人が多く、ちょっとした事で怒鳴り散らす人「10万あげるから帰らせてーーーー!」とマウスを投げる人

 

限界だ、と思いました。

 

 

 前に業務を増やされた時に、何かあったら相談乗るから…という上司の言葉を信じて、今の状況が厳しい事、引き継いだ仕事が整理されておらずやりにくい事などを伝えました。少しでも事態の改善につながれば、と思いました。が、返ってきた答えが…。

 

「は?仕事なんてそんなもんだよ」

 

 相談乗るって言ったじゃん!

 

 ここはもうダメだ、と思いました。

 

人間にはLPがある

 「仕事」という行為をするためだけに餌を食べ生き、「会社」という所で人様に迷惑をかけないためだけに風呂に入って寝るだけの生活。そんな、家畜のような生活を続けた結局、限界が来たわたしは話し合いの末円満に?退社する事にしたのですが、過度な残業をすると、食べたい、寝たい、遊びたい。当たり前の欲求が満たされないことで人はどんどん弱っていきます。ロマサガ3のLPってあるじゃないですか。キャラクターごとにライフの上限が決まっていて、ダメージを受けまくってLPが0になると消えてしまう。あれと同じで、ダメージを受けても回復する時間が取れれば人は生きていけると思うんですよ。どこまでなら大丈夫で、どこからがダメなのかは人によって違う。わたしはきっと、ちょっとだけ限界を超えてしまっていたんですね。過去の事は変えられませんが、本当に無理なものは無理と、怒鳴られようが、嫌われようが、主張する事も時には必要かもしれません。

 

時には方便も

 最後に、わたしが残業を断りたくて実際に使った方便を紹介します。

 

「7時に人が来るんです!」→アマゾンさんの配達がある

 

「遠方の友人との約束があって、どうしても…」ネトゲの仲間とボス討伐

 

 こんな所でしょうか。

 とても褒められた事じゃありませんが、MAX限界の時に1度だけ使った事があります。どちらもウソではありませんね。

 基本的に、たとえ相手がOKしても、人の不幸を理由にするのはなんか嫌だし、コンプライアンスが行き届いている会社であれば、上記のような事を言ったとして、「誰と?どんな用事?どういう関係の人??!?」とかプライベートな内容に詳しく突っ込んでは聞いてきません。皆忙しいので、自宅まで確認に来られる事もありません。その後体調を崩して、何日も仕事に穴を開けるよりはマシかなと思います。

 

 でも、ウソをついてるみたいでなんか嫌!という方。こんな方法もあります。

 「今日は○時までしか残業できません」と、本当に帰りたい時間より1時間早い時間を予め申告して、当日中に処理しないとまずいものだけ、集中してミスしないように最善の注意を払って終わらせて、残りは明日。仕事って、どうしても○時までって、キリよく区切れないけど、そうやって予告する事で、少し延びてしまっても逆に感謝されたり、イライラしないで済みますよ。

 

 1時間、帰る時間が早いだけで、だいぶ気持ちって変わりますよ。状況が許さなかったり、現実的に難しい方もいらっしゃると思いますが、せめて週に1時間でも、お茶を飲んでゆっくりしたり、アニメをみたり、何も考えずダラダラしたり、そんな時間を持つだけで、LPは回復します。

 

 周囲の期待に答えようと頑張りすぎてしまう方の精神状態が、少しでも良くなりますように。